2011年6月18日土曜日

an argument in Hashikami Sakyou furnace

5日の日曜日に車で30分ほどの隣町、岩手との県境にある階上町で窯元をされてる『佐京窯』へ家主のお供で行って来ました。

佐京窯は佐京さん御夫妻による縄文モチーフの焼き物が主な作品ですが、出土した土器をそのまま写すのではなく、縄文人が使っていた手法で現代も「使える」作品、というよりご自分達が使いたい作品を作られています。最初に御夫妻で分担して制作されてると聞かされた時には、てっきりご主人が成形、奥さまが装飾されてると思ったら、逆でした!

下の写真は田子町の特産品であるニンニクとセットで贈答用に企画された『縄文ガーリックポッド』です。御夫妻の友人の雑誌編集長が「俺にまかせろ!」と企画されました…が、「買い易い値段設定」に した為と、型取りによる量産はしないポリシーで一つ一つ手作りなので、御夫妻の得る金額は時給換算で¥350(T_T)









さて、目的は…宴会!…本来ならば二月の予定でした。というのもご主人は「南部もぐり」と呼ばれる潜水土木工事の潜水士でもあり、焼き物だけでは喰えないので昨年暮れから二ヶ月近く北海道へ出稼ぎに。奥さまは東京へ知人の眼科へ医療事務の出稼ぎに。帰って来られて落ち着いたら集う約束でしたが、家主が忙しいため延び延びになってたところへかの震災で更に延びてようやく宴会となったのでした。

お互いの作品の話からエロ話まで緩急取り混ぜた中、当然のように震災、原発事故の話になりました。ご主人は六ヶ所村の再処理工場建設にも係わり原発工事の実態にも詳しく、3月13日までのニュースを見て「メルトダウンはもう起きてる」奥さまや周囲に言ってた方。


 順を追って詳しく書きたいところですが長くなるので勝手に要約。

○脱原発

家主と御夫妻は無条件で止めるべきと。私は条件付き。その条件は

1:廃止と並行して放射性廃棄物の処理方法と最終処分地を決める。金に物を言わせて他国に押し付けるのは嫌だし、処分費用を取られた挙句に兵器転用されるのも嫌なので処分地は日本国内。

2: 原発を廃止しても電力は間に合うという統計もあるが、災害その他で発電所が電力供給出来なくなっても、最低限病院などへ優先的に融通が利く体制を整える。東西の周波数調整など。

3:再生可能エネルギーの更なる研究開発及び実証実験。


○原発事故の収束方法

家主と御夫妻はチェルノブイリ方式(鉛入りのコンクリートで覆う)。私は具体策を示せないけど、それ以外で、人がコントロールすべく努力を続ける。その理由は

チェルノブイリ方式では地上外部への放射性物質放出が止まったとしても、再メルトダウンが起こったなら、映画『チャイナ・シンドローム 』のように地下を溶かし進んだ場合などに手の施しようが無くなる。


○基本スタンス

1:脱原発。2:再生可能エネルギーへの転換。3:一人でも被曝する可能性がある事故なら即避難。4:風評被害と言われても汚染されてる可能性があるものは買わない5:まずは己の身を守る。他人の事よりまず身内。


等々、震災、原発事故以外にも話は尽きませんでした。…が、いちいち小理屈を言う私はお三人から責められっ放し。特に基本スタンスの3で「パニックが起きても避難して、後で間違いと分かっても良い」と言う意見に対し

私「その気持ちは否定しないが、パニックを起こさないほうが早く避難出来るのは今回の震災で避難訓練してた通りに行動して助かった例(一人の犠牲者も出さなかった岩手の全保育園)や高速道路の渋滞実験で立証済み。 一人を救う為にパニックで二人以上の死者が出る可能性もある。」

基本スタンス4で「政府、役人の発表する数値なんか信用できない」に対し

私「それを突き詰めれば、青森県でも放射線量が通常より上がった事をどう考えるのか?チェルノブイリの時でも吹き上げられた放射性物質が地球を一周してまた不降り注いだ。それを考えれば日本全土、地球全体が汚染されてる事になり、食べて良いものなど無くなる。個人個人が線量計でチェックしない限り安全など確認できない。」


以上からもお分かりでしょうが責められても当然ですね。


さて、これら以外のエロティックな話題やアーティスティックな話題はまた後日。

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