タイトルは『愛の水中花』の節をつけてお読みください。
前回から、とあるブログを真似て、以前にやっていたブログ記事の焼き直しをしてる番人。”夢”の続きは金縛りについてでございます。
どういう風に金縛られるかは人それぞれでしょうが、番人の場合はふと目覚めて息を吐いた途端、「来る!」という予感と共に掛かってしまいます。体を動かせないのはもちろん、視野狭窄が進んでブラックアウト寸前。胸のあたりから地の底に引きずり込まれるような感覚になります。必死で抵抗…体も動かせず声もでないので「やんのかコラ!上等じゃねぇか!」などと心の中で叫ぶだけですが。
そうこうしてる内に解けるのですが、解けた直後の再金縛り。一晩にそれが十数回続いた事もありました。霊感など無く、幽霊を見たことない番人ですが、数百回の金縛りの内に一度だけ”感じた”お話です。
いつも通り(慣れてるのに何故予防出来ないか不思議)…ではなかったのです。ガタガタ音と揺れで目覚めた番人、直後に金縛り。押入れの襖が音を立てて揺れてるのが見え「地震だというのに金縛りかよ!」と思ってたら、遠くの方から団体さんの足音が聞こえてきました。だんだん近づいて来たその主は甲冑武者!身なりからすると戦の後みたいでした。
ザッザッという足音と共にすぐ傍まで来た!…と、番人の腹を踏みつけて通りすぎて行く甲冑武者たち。「蹴られてはいないけど、踏んだり蹴ったりとはこの事だな。」と、どうすることも出来ずに彼らを見送ってたら、いきなり耳元で唸り声。見ると”貞子”みたいな女性が恨めしげに立ちすくんでいました。言葉は聞き取れませんが、おそらく甲冑武者たちへの恨み事を聞いてもらいたいご様子。
「気持ちは解かるがこっちも大変なんだ!恨み言ならアイツらに直接言ってくれ!」
すると、唸るのを止めて憤慨した様子で番人の腹を踏みつけて行きました。
「まったく!どいつもこいつも!」と怒り心頭になって気がつくと金縛りは解けていました。地震も収まっていたので起き上がって襖を見ると、きちんと閉まってました。そして、”目覚めて””見る”と書きましたが、金縛り中は瞼も閉まってました。
そう、”見た”のではなく”感じた”のです。
これが唯一の”幽霊体験”です。”地震”ではなく”ポルターガイスト”。
だったら面白いんですが、番人の腹に踏まれた跡もありませんし
これも…たぶん…きっと夢。
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