2012年1月1日日曜日

Stairway to Heaven

正月早々縁起が悪いと思われるかもしれないけれど、Led Zeppelinのこの曲を聴く度、幼い頃に天国への階段を登りかけた事を思い出す番人。

記憶にあるその時の風景からすると四、五歳くらいだったと思われます。石森章太郎『となりのたまげ太くん』の主人公が首吊りしながら考え事をする場面を読んで、アパートの前にある共同物干し場に縄を掛けて「どんな気分になるのか形だけ」真似てみた途端、手を滑らせて本当に首吊りになった。

その刹那に思ったのは「間違えた!ごめんなさい!」だった。間違えたのはその通りだが、”誰にごめんなさい”だったのか?すぐに気を失ったので憶えていない。意識が戻ったのはお隣さんの玄関先。苦しかった記憶も無いので、ひっぱたかれた痛さと揺り起こされた振動に気が付く直前まで夢を見てた様に思う。

それは、 光り輝く階段を登って行った先に光り輝く人の形。眩しいと言うより何もかもが曖昧模糊としてはっきりと分からない状態だった。登りきって人の形に手が届こうかという瞬間に揺り起こされたのだった。

お隣さんが気付かなければ、番人は存在しなかったのだ。


『Stairway to Heaven』は懐かしさと優しさと共にこの記憶を蘇らせる。

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